川崎と木更津の間に、まだフェリーが通っている頃、私は友人と潮干狩りに行きました。
とても、良い天気で、まぶしい日差しに目を細めながら、遠くに見える船やキラキラ光る水平線、これから向かう房総半島を眺めて、うきうきしながら潮風に吹かれていました。
砂浜に降り立ち、スコップを使い、あさりを夢中で探しました。波が寄せてズボンの裾を濡らしましたが、とても暖かだったので、冷たくありませんでした。ふと、見上げると、少し深い所で、おじさんがあさりをまいていました。
「なーんだ。」「やっぱりね。」と友人と苦笑いしました。てらてらと、少し日に焼けて、大満足で帰りました。
GW中で、他の家族は全員出掛けていて、(旅行か、法事か、よく思い出せないのですが・・・)なぜか家に1人きりだったので、どうしてよいかわからず、「たしか、塩ぬきするんだっけな?」と、とってきたあさりを水をはったボールに沈めました。
すると、ぴったり口を閉じていたあさり達が、そーっと口を開き、泡をはきだしました。
プクプク。。プクプク。。
うれしくって、流しのボールの中を、しばらく眺めていました。翌朝おきて、また、流しに直行しのぞきこみました。プクプク。。
学校から帰り、また流しに直行しました。プクプクプク。。新しいペットを飼い出した様でした。
台所の流しの中で、ひっそり生きている、私のあさりちゃん達。
3日目の朝起きて、また、流しに直行しました。
「しーーん。」 「??」
プクプクが聞こえない上に、ボールの中の気配が何だかおかしい!貝のフタが開いて、2本の足のようなものが、だらーんとはみだしていました。
「し、死んでる・・・・。」 あさりは、みんなで心中してしまっていました。
「見つかったら、やばい・・・。」
私は悲しかったけれど、冷静に、あさりをビニール袋に入れ、ゴミ置き場のポリバケツに、捨てに行きました。
一緒に行った友人に話したところ、友人は、その日のうちにバター焼きにして食べちゃったそうです。
「おいしかったよー。」と言われてしまいました。
こんな事なら、早く食べてあげたら良かったと、後から思いました。